ちいきのびお　須山製茶　神ヶ谷茶家かねごん　パート２　～お茶事情～

リーフで売る？ドリンクにする？

話を聞いていくと須山さんのところでは、自分たちでつくって、自分達で売る、、、いわゆる自販の量よりも、市場に出すことが多いということが判明しました。村松さんのところではこの逆でしたね。面白いです。

須山「お茶って、ドリンク屋さんに売るか、こうリーフで売るか、、、今大体二極化しちゃってるんですよねー。」
恵一「ドリンク屋さんっていうのは？」
須山「伊藤園さんとか。」
恵一「メーカーですね！！」
須山「そうです。ドリンクメーカーが強いんで、、、結局は、、、そこが日本のお茶のほぼ半分とは言わないけど、そのくらいは買っちゃうんで、、、全国のお茶の半分くらい買っちゃうんです。」
恵一「そうなんですか！？伊藤園さんとかの大きなメーカーはやっぱりすごいな。」
須山「そうすると、金額も二極化しちゃってて、、、すごいいいお茶っていうか、こういう風にリーフで飲んでもらえるようなお茶をつくるか、ドリンクになるようなお茶をつくるか、、、もう作り方が変わるので、、、」
恵一「変わっちゃうんですか！？」
須山「変わっちゃうんですよ！」
恵一「そうなんですか！？」
須山「そうなんですよ。だもんで２番茶は、、、うち1番茶も2番茶も同じ問屋さんに買ってもらってるんだけど、２番茶はほとんどドリンクメーカーさんに行っちゃうんで、、、斡旋屋さんというものを通して問屋さんがいて、でうちらみたいにお茶をつくっている人達がいて、、、うちらが斡旋屋さんと話をして売ってくんですけど、その所に集まった問屋さんが２茶はこういうお茶をつくってくれって頼まれて、、、今まではそういうことはなかったんだけど、、、頼まれてつくるってことは、、、」
恵一「なるほど、、、ドリンクメーカーさんに出すお茶って何が違うんですか？」
須山「もう深蒸しはいらないって言われるんですよ、、、だから、深蒸し茶じゃなくなるんですよ。ドリンクの場合は抽出するときに、浅蒸しで葉っぱの残ってるようなものの方が、フィルターがつまらないって、、、」
恵一「なるほどー。そういう機械的なところがｗ」
須山「そうなんですｗ深蒸しだと粉々になってフィルターがつまって、具合が悪いという、、、なので今年の二番茶は浅蒸しの物ばっかつくってますね。」
恵一「そうなんですか、、、」


店内は落ち着いた感じにまとめられている。素敵です

お茶農家さん減の現状

須山「ここら辺あまりにもみんなお茶をやめちゃってね、、、本当に個人でやってた人達がどんどんたたんじゃってね、、、」
恵一「神久呂地域で残ってると言えば村松商店さんと須山製茶さん、、、みたいな、、、」
須山「まだ残ってはいますけど、、、全体的に生葉農家（なまはのうか）とかそういう人達が減って、、、昔は生葉農家って言って、生葉を持ってきてくれた農家さんがいたんだけど、今はそういう風な人達の茶畑も自分のところでかかえるみたいな感じになってね、、、だから、うちも村松さんところもそこそこの面積の畑をやるようになってるんですよねー。」
恵一「この前の取材のときも言ったんですけど、あんまりお茶って飲まないよねって、、、ただ村松さんにはご飯食べるときにはお茶でしょ！？って言われてｗ」
須山「そうだねｗ」
恵一「そうすっね！みたいな感じでｗ」
須山「だから、こうやってラテにしてみたり、、、」
恵一「あっ！？いただきます！」



かねごんオリジナルの「抹茶ラテ」


同じくオリジナルの「ほうじ茶ラテ」

両方とも甘さもちょうどよく、夏の暑いときには嬉しい１杯！おいしかったです！ごちそう様でした

須山（奥様）「よく混ぜてくださいねー。下にこどんでるので。」
恵一「おいしいっ！！」
須山「これも嫁さんのアイディアでね。」
恵一「なるほど。素晴らしいですね！」


今回は地元のお茶事情について聞いていきました。私たちが住んでる地域でも多くの方がお茶ををやめてしまったというお話、、、知らないところでそんなことが起きてたんですねー、、、静岡県はお茶が盛んな地域なだけになんか寂しいですね、、、須山さん、村松さんには地域を代表するお茶生産者として頑張っていってもらいたいです！応援してます！
今日の記事の最後の方で須山さんの奥様が登場しましたね。来週は須山さんの奥様のお話を聞いていきます。なかなか、面白いお話が聞けそうです、、、お楽しみに！それではまた来週の月曜日に、、、